メモリアルデーで休日だった月曜日、若と夫が庭にトマトを植えている間、殿と私はNHKで放送された「
大仏開眼」を見ました。テレビジャパンの放送を録画しておいたので。
私は歴史物のドラマは基本的にはいつも避けるのですが、ちょうど殿が奈良時代を勉強したあとだったので、一緒に見るのも教育的な意味があるか、と思って。私は山川の日本史の教科書、用語集、年表でいろいろ確認しながら見ました。大河ドラマは苦手ですが、勉強の一環として、かなり細かい情報は教科書にある、という前提なので大丈夫でした。2人で見切りました。大河ドラマは、教科書や参考書にない人物も多いし、理解するにも勉強する資料がないというのが脱落の理由だったのかも。アバウトでなくきちんと100%理解できないということが耐えられないのですよ。そもそも、娯楽なのに勉強を要する、って無理あるし。
この番組はものすごくよくて感動、というわけでもないけど、でも教科書で読んでいた知識がなんとなく頭で立体的になるみたいなところは私にとっても殿にとってもよかったかも。でも、ストーリーがなんとなく何を言いたかったのかがよくわからず、聖武天皇から孝謙天皇を詳しくおいながら描いていたのに、孝謙天皇は自然にいなくなってしまい、私の理解できる「結び」がなかったのです。大仏開眼っていうドラマのわりに、その大仏開眼の影響とか、そのために人々がどんなに大変な思いをしたか、とか特別な開眼の儀式などあったはずなのにそれも、あんまり詳しく描かれていなくて、後半1/4ぐらいがあれ、あれっ?という感じでしたね。
殿は歴史が好きなだけあって、年号は異様に覚えが早く、政治権力も誰と誰が対立しているかなどもきちんと把握しており、遣唐使は40回送って9回しか帰ってきていない、とかそういう数字もよく覚えている。「ここの部分は何年の話なの?」と聞いてきたり「だとすると大仏開眼まであと○年ね」「この人は何年に死んだの?」「その時の天皇は誰?」と確認しながらストーリーを追っていました。すぐに誰が誰だかわからなくなっちゃう大河ドラマ万年脱落の母とは大違い。
というわけで、大仏開眼は、私自身は楽しんで見たとは言い切れないのですが、三連休で成し遂げた一大事としておこう。一応筋がわかったのは画期的だ。
この歴史ドラマをみていて、もう既にあの頃から「法治国家こそが国家のあるべき姿」と思っている人は結構いたのだなあとあらためて思いました。ドラマに出ていた4人の藤原兄弟(疫病で死んじゃった人たち)の親の藤原不比等もその1人(養老律令だっけ?)だったのだろうし、遣唐使だった吉備真備も法に従う政治こそ、世の中を平和にしていく、と信じていた。ただ、その法律を誰が作るのか、誰が執行するのかということは時代によって違っていたのだ、と。基本的人権の思想が広まって、平等思想が広まって、自由の大切さを重んじる民主主義の法治国家にいたるまで、世の中長い道のりだったんだなあ。
それから、人間の「権力」に対する欲求は昔からものすごいものがあるなあ、と。権力があれば、財力も伴うことが多いし、そうすると、手に入りにくいものもなくなってくる。そこで権力をめぐって争いも起きてくる。現代の政治もそうですよね。政治とは結局は欲望の調整をどうするか、ということなので、権力さえあれば自分の考えること(決して自分本位とは限らないけれど)を実現していくことができる。そしてそのことのもたらす快感みたいなものは、今も昔も同じなのだろう。権力の魅力というのはお金への魅力とは別なのだと思います。
さて、最近、洗濯物をたたむ時にテレビジャパンで見ている番組は、、
ギネ 産婦人科の女達これ、面白い。藤原紀香って結構上手なんですね。
結構リアリティあるんじゃないの?ERほどじゃないけど。
大仏開眼の聖武天皇がでていますね。彼は「いもたこなんきん」でもお医者さんだった。
ゲゲゲの女房私は、面白くてもつまらなくても朝の連続テレビ小説は見るように人間ができてるんですが、これは楽しく見ています。松下奈緒って音楽家なのに演技もできるんですね。以前グッジョブってみたことあって、あの時はうーん、話し方がちょっと、、、と思ったりしたんだけど、今は毎日楽しく見ています。
それから、気になるので見始めたけど、どうしても見続けられなかったドラマ。
Mr. Brainキムタクってうーん、なんかこう、私にはよさが伝わってこないのですが。私の修行が足りんのでしょうか。彼はかっこいいのでしょうか。役柄のせいなのかもしれないけど、演技もなんか不自然に感じるのです。キムタクも、私に好かれても一文の得にもなりませんから、これでいいのでしょう。
この番組、なぜか若が気に入って1人で見ているようです。若はこういう推理小説っぽいのがお好きです。
祝女 これは、1話を見てでかなりはっきりと「こういうドラマは私は見たくない」と思いました。ドラマに出てくる女子達(女優さんたちでなく登場人物)が嫌だったのだと思います。あのドラマの女性達は今の日本に多いのでしょうかね。全然、全く共感できないキャラクターなんですよね。
それから、1月にお友達から借りて韓流の「
秋の童話」を少しずつ見ていますが、私にとってはこれはもう冬ソナの二番煎じ的な位置づけなので、どうも見続ける気力が。見れば普通に悲しかったりして、目頭熱くなったりするんですが、「ありえねーよっ!」っていうことも満載で、、あとは俳優さんたちのchemistryが冬ソナより弱いっていうのもの、めりこめない理由なのかも。1人、近藤雅彦にものすごく似ている人が出ているんですが(マッチより愛嬌がある)、これは私が勝手に思っているだけか?
アメリカにいても、結構いろいろな番組を放送してくれるのでありがたいですね。
この写真、本文とは全く関係なし。ギリシャのヨーグルト。蜂蜜を混ぜて食べる。酸味が少なくて好き。