


2週間前、仕事のプロジェクトが一段落したのでお休みをとってLongwood Gardensでの写真教室に行ってきました。ワシントンDCとかボルチモアを中心に活動しているプロの写真家(女性)の先生のクラスでした。先生も生徒も2時間以上かけて出向きました。ペンシルバニア州の植物園に現地集合、朝6時半に家を出て遠足気分です。ここは以前に家族で行ったことがあるのですが、クリスマスの時期は初めてでした。この日はペンシルバニア州では雪がちらついていましたが、植物園は暖かいので助かりますね。
私は写真教室は全く初めてで、三脚をきちんと使って写真撮影をするのも初めて。クロスフィルターを使いたかったので(電気がキラリンとなるフィルター)ちょっと試せれば、というぐらいの心意気でした。なので、今回は、初歩的なことがわかればよい、ということで写真の出来は全く気にせずのぞみました。
まず最初に、寒い屋外から暖かい室内に移動する場合、カメラはバッグに入れたまま移動し、温度変化になれた頃を見計らってカメラを取り出す、という基本的なことから確認しました。カメラバッグなしの(カメラをはだかのまま持ってきている)人もいたので、その場合はコートの中に入れて移動するように言われていました。
生徒は9人だったのですが、あんまりわかっていない人1,2名。ええっ?三脚必要なんですか?ISO感度って何?内臓フラッシュが自然に出ちゃうんですけど、フラッシュなしってどうやるの?みたいな人たち。
それから、先生とはもうすでにかなり親しくて、できればプロになりたいみたいな人が3,4名。マクロレンズで地に這いつくばって、またはレンズべービーで撮っていました。
あとは私みたいに一応の知識はあるけれど、修行が足りない人とう感じでしょうか。先生のほかに助手の男性も来てくれていて、質問したいときにはすぐ捕まえることができたのでよかったです。三脚の高さの調節方法とか、脚の広げ方とか、カメラをつけたまま高さをかえるとき、カメラをつけたまま移動するときに気をつけることとか、助手の男性が細かくみてくれました。
先生自身はレンズベービー持参のようでしたが、ほとんど撮影はしていなくて、手持ちでちょっと撮っていたぐらいでした。
先生は、私よりちょっと年上かなあという感じの貫禄のある女性で、気さくで生徒のレベルになって教えてくれてとってもよかったです。ただ、私の場合「これをこういう風に撮りたい」と具体的に撮りたい写真がわかっていなかったので、何をどういう風に質問したらよいやら、という具合でせっかく先生が近くにいらしたのにちょっともったいなかったかなと思います。まあ今回は自分自身が三脚に慣れて、ライブビューを使って、フィルターを使うという、ハード面での課題があったので、その意味では目的達成だったのです。とにかく、自分の機材を使いこなすこと、それに3時間集中できたことはとても良かったです。写真を本気で撮る人のそばで様子を見ているだけでも、勉強になることたくさんありますね。
9時から12時まで撮影をして、その後みんなでお昼を食べながら反省会。その時にも先生にいろいろなことを質問できたので、とっても有意義でした。
撮影のことだけでなく、ファイルの整理はどうやっているのか(PhotoshopなのかLightroomなのか)とか、機材(三脚のこととかレンズのこととか)についてなどなど私が次々と質問しても、押し付けがましく、出し惜しみしたりしないでいろいろ教えてくれました。

このクラスでも、以前にとったPhotoshopのクラスでも、生徒さんは年齢層が高いです。引退した60代の方が多く、結構女性もいます。ご主人は荷物持ちで一緒に撮影旅行に行ったりしているというカップルも多いのですね。これから年をとっても、楽しんでいける趣味なのだなあ、と実感しました。
1人で2時間以上も運転して知らないところに行くのはやっぱり心細かったけれど、思い切って行って有り余るほどの収穫を得たという感じでした。東京だと、カメラメーカー主催のお教室はよく聞きますが、こののあたりだと、NikonとかCanonのレップが出張してきて大勢を相手に講義形式のクラスをする、みたいなのが年に何回かぐらいで、カメラメーカー主催のプロの写真実践教室って聞きません。プロの方がカメラ機材のお店と連携した教室をするとか、又はプロ個人でもお教室を開いていたり、撮影旅行を企画したりするというのは結構あるみたいです。なので、億劫がらずにちょっと無理をしてでも参加していこうかなあなんて思いました。とはいっても、家に帰ると子供中心の生活ですから、なかなか難しいですが。