2006年06月15日

Show and Tell

アメリカでは人前で話す訓練を小さい頃からする、とよく言われているけれど、その典型的なのがShow and Tell。3歳ぐらいから何か自分の好きな物をスクールに持っていって、皆の前でそれをを見せて話をする。
アルファベットにちなんだ物の(今週はAのつくもの、次はBなど)場合もあるし、だたただ何でもいい、という場合もある。

殿の1年生のクラスでは素行が良いと(つまりは普通にしていると)毎日星のシールがもらえて、それが10個集まるとご褒美がもらえるということになっていた。(前の記事はこちら。)
それで、そのご褒美になんと"Show and Tell"というのがある。自分の好きなことをクラスの皆にしゃべっていいですよ、ということ。日本だったら人前で話せ、というのは罰にはなるだろうけれど、ご褒美なんてならない気がしません?

それで、殿は今度星が10個集まったら"Show and Tell"で皆に日本語の教科書をみせて、日本語の教科書を読んであげるということにしていた。私は内心、「日本語ができることをひけらかさなくったっていいのに。皆にめいわくじゃないかな。」と思いながら。

それで、当日教科書と漢字のドリルなどを用意して学校に持って行った。教科書は「スイミー」を読みたいと言っていたのだけれど、長いから、と思いとどまらせ、短そうな詩にしたら、と助言しておいた。

土曜日のパーティーのとき担任の先生から「殿は皆に日本語の教科書を読んでくれたんですよ。」と言われた。私が「教科書全部読もうとしませんでしたか?」と聞いたら、先生は「時間が迫っているからそこまでにしましょう。」というと『あと1行だけ読ませてください』って言ってもっと読みたい風でした。」と言っていた。

そうなんだよね、うちの子は。人の迷惑は顧みず、自分のやりたいことをやろうとする。おまけに根拠のないHigh Self Esteemがついてくるし。(自身過剰ってことです、つまりは。)

半分日本人だというのを恥ずかしく思っていないようだし、日本語ができるというのは誇りに思っているというのはとてもよいことだと思うのだけれど、"Show and Tell"に立候補っていうのが私の感覚からは信じられない。
ちなみに、先生によると殿は、おもちゃとShow and Tell両方というのはだめか、と交渉したらしい。1つだけですよ、と言われて、悩んだ末Show and Tell"にしたらしい。ご褒美をダブルにして欲しいという要請も、ダメもとで言ってみるのが本当に殿らしい。

この地域ではバイリンガルだということがSocial Stigma(汚点)としてとらえられないという風潮は子供の中にも結構浸透しているようなので、それはとってもラッキーなことだな、と思う。
いつかきっと、人と違う自分のバックグラウンドをうとましく思うときもくると思うので、それまでしっかりと半分は日本人だという誇りみたいなものをはぐくんでもらえたらな、と思う。
posted by ちょこ at 00:00| Comment(8) | TrackBack(0) | 長男日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ははは、ご褒美のダブルをだめもとで聞くとはなかなかたのもしいではありませんか。アメリカではきっと厚かましいほうが絶対トクだと思うよ。控えめなほうが損するようにできてるから今のままどんどんいってちょうどいいんじゃないかなあ?ところで半分日本人半分外国人という環境の子どもたちのことは日本の一部の人たちの間ではハーフではなく「ダブル」と呼んでるよ。半分ではなく2重においしいという意味で。一般世間ではあまり定着していない言いかただから、ちまたでは特にヴィジュアル的に白人はいってるなっていうタイプだと「あら、ハーフ?かわいいわねえ!」なんて声はかかってくるよね。殿くんも若くんも日本語できるようになって人生二重に楽しんでほしいもんです。
Posted by れいみ at 2006年06月16日 21:32
れいみちゃん、
ホント、うちの殿、アメリカで育ってよかったと思う。夫も私も彼の将来についてはあんまり心配しないのよね。ああいう性格だから、うまく切り開いていくだろうって思えるので。一緒にいると恥ずかしくなるけれどね。
「ダブル」って私にはしっくりこないわ。逆に「ハーフ」っていうのが「悪い響きがある」とはあんまり感じないんだけれど、これは人によってとらえ方ちがうのかな。
若の日本語幼稚園でね、日本には住んだことがない日系のお父さん達がいるんだけど(パナマとかオーストラリアで育ったんだよ)、上手に日本語話すのよ。ああいう風に育つこともありうるんだ、って思うと頑張ろうと思えるようになりました。
Posted by ちょこ at 2006年06月17日 02:19
去年の8月から、コラム見させて頂いてます。私は、去年の8月から大学のためMAに住んでいたのですが、そのときから楽しく読ませていただいてます。今年の1月に結婚して今は主人と日本にいますが、私もアメリカ人と結婚したので、またアメリカに住み、大学に復帰するのですが・・・仕事もして、お子さん2人もいて家事にお手製の料理持参でパーティに参加・・・すごいです!!!わたしも子供には日本語を勉強させたいので、読んでてとても参考になります。
Posted by ハイジ at 2006年06月19日 00:05
ハイジさん、こんにちは。
私の生活は、すごいってことは全くないのです。誰でも1日24時間だし、エネルギーも限られているので、結局手抜きをしてどこかでつじつま合わせているんですよね。Blogでは出さない日常も多いですし。
2人目が生まれて、特に上の子が日本語学校に行くようになってから毎日綱渡りだな、と思うこと多いですよ。
大学復帰、楽しみですね。頑張ってください。
Posted by ちょこ at 2006年06月19日 03:12
”毎日綱渡り”うちはまだまだだなと思いつつ、もうそろそろ来るだろう状況に心構えとしてこのブログで勉強しています。特に写真がリアルなものばかりで、
手にかえるをのせているのはすごい衝撃を受けました。私は虫、両性類、爬虫類が得意でないので…
なのに先日娘が家に出た虫をみて”怖い怖い”というので、ティッシュでとってつぶして捨てました。私こそ叫びたかったのに叫ぶ相手はいないですし、そのままにして置けないので。綿あめをおいしそうに食べている写真を見てはソフトクリームをほうばる我が子の映像が頭に浮かんだり。親であることを自覚させられるサイトです。まだまだ自分自身親になりきれないので、このサイトには本当に感謝しています。
Posted by 緑ずきん at 2006年06月19日 09:36
緑ずきんさん、
物理的に近い人だからといって考え方や共感するものが近いというわけでは決してないので、こうやってネットを通じて遠くの人でも内面的に合うものを持っている人がつながることができるというのは素晴らしいですよね。
私は普通の人よりも細かいことでストレスを感じやすいタイプだと思います。だから、緑ずきんさんはもしかすると「綱渡り」なんて経験せずに子育てできるかもしれないですよ。
Posted by ちょこ at 2006年06月19日 12:01
そうですね・・・みんな同じ24時間のなかで一日をやりくりしてますもんね〜でも、殿くんも若くんも日本語をずっと好きで話していってくれたらうれしいですね〜私も、将来の子供に恥じないように英語を勉強しなきゃと日々自宅でがんばっています。体壊さないでまいにちがんばってください!
Posted by ハイジ at 2006年06月20日 23:17
ハイジさん
子供達がずっと日本語を使い続けてくれたら嬉しいですが、道のりは長いですね。今あきらめたら殿も若も日本語なんてすぐに忘れていまいますからね。 
子供との関係を日本語にしておく方が、英語が不完全だからと親の威厳を失う可能性が少なくて私には好都合です。
ホント、体は資本ですね。自己管理も大切なんだけれど、なかなか難しいです。
Posted by ちょこ at 2006年06月21日 06:17
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